加齢黄斑変性についてのお話です。
テレビや雑誌などでこの病気のことについて見聞きされた方も多いことでしょう。
網膜のさらに奥にある脈絡膜から網膜側に新生血管が伸びてきて、網膜にある視細胞にダメージを与える病気です。
日本では失明原因の4位になっています。
原因はわかっていませんが疫学的にはタバコを吸う人に多く、男性に多いということがわかっています。
初期には視野の真ん中にゆがみが出てきたり、暗く見えるという症状がでてきます。
治療は、腕から特殊な薬剤を点滴をしながらレーザーを行う光線力学療法や、抗新生血管薬を眼内に注入する治療法が用いられます。
早く治療を行えば視力を保つことができますので、上のような症状に覚えのある方はご相談ください。
アイリーアは血管内皮増殖因子(VEGF)、胎盤増殖因子(PlGF)を抑えて加齢黄斑変性における脈絡膜の新生血管を抑制する薬です。
手術室において消毒を行った後、眼内に0.05mL硝子体注入を行います。注射3日前より抗菌薬の点眼をしてもらいます。初期治療では3ヶ月間毎月注射を行い、その後は2ヶ月おきの注射になります。効果が十分出るまで続けることになります。
治療費は1割負担の方で14,000円程度、3割負担の方で44,500円くらいになります。
詳しいことについては直接お問い合わせください。
ルセンティスもアイリーアと同様に血管内皮増殖因子(VEGF)を抑える薬です。
注射の方法はアイリーアと全く同じです。初期には1ヶ月に1度、3ヶ月間治療を行います。その後、初見に合わせて治療を追加していくことになります。
注射前後のそれぞれ3日間、抗菌剤の点眼をしていただいています。
当院では月曜日、火曜日、金曜日の午前診察終了後に行っております。遠方からいらっしゃる人の場合、事前の抗菌剤点眼さえ行っていただければ当日も注射を行っております。
ルセンティス治療は1割負担の方で14,000円程度、3割負担の方で49,000円程度になります。
ご質問のある方はまずはお電話でお問い合わせください。
ビズダインという薬剤を点滴しながら新生血管のある部位にレーザーを照射して治療する方法です。
治療後は暗い部屋で過ごしてもらわないといけない関係上、京大病院を紹介させていただき入院治療を行うことになります。
抗酸化サプリメントは加齢黄斑変性に対して一定の抑制効果があるようです。
医学的エビデンスがあるサプリメントの代表格がボシュロム社のオキュバイトです。