にしじま眼科

京都市中京区の眼科,日帰り白内障手術,ドライアイ にしじま眼科

〒604-0837 京都市中京区東洞院通り二条下ル瓦之町391
シンフォニア御池 5階
TEL 075-231-6003
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多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズについて

当院では選定療養による多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を実施しております。通常の単焦点レンズは手術費用に含まれていますが、国内承認済みの多焦点眼内レンズは追加の費用をお支払いいただくことによって使用できるようになるという制度です。

通常、白内障手術の際に挿入する単焦点眼内レンズは一点しか焦点が合わないため、遠くに焦点が合っている場合には近方用の老眼鏡が必要となり、近くに焦点が合っている場合は遠方用の眼鏡が必要となります。多焦点眼内レンズは従来の単焦点眼内レンズと異なり、近くの物と遠くの物の両方にピントを合わせることができます。眼鏡をかける煩わしさをなくす事を目標に開発されたレンズです。手術方法は単焦点眼内レンズを用いたものと変わりありません。不正乱視の方は適応にならない場合がございます。

レンズの特性上、複数の焦点が合うため単焦点レンズに比べると、暗所で光が散乱し、光の周辺に輪が架かって見える現象(グレア・ハロー現象)を自覚される場合があります。

ご興味がある方は当院にお問い合わせください。

 

テクニスシンフォニーオプティブルー(Johnson & Johnson社)


ジョンソンアンドジョンソンビジョン社製のテクニスシンフォニーオプティブルー(TECNIS Symfony OptiBlue)はAMOの回折技術により焦点深度を拡張し、遠方から中間・近方まで視力の落ち込みが少ない自然で鮮明な見え方を提供する新しい多焦点眼内レンズです。構造は後面が回折機構、前面が非球面となっているアクリルレンズで、瞳孔の大きさで見え方が左右されることはありません。今までの多少点眼内レンズの欠点であったコントラスト感度の低下やハロー・グレアー現象を抑制できるように工夫された設計になっています。

読書するときは軽い老眼鏡が必要にはなりますが、遠方・中間距離の見え方は優れています。また乱視矯正用のレンズも用意されているので、もともと乱視のある方でも良好な裸眼視力が得られます。

テクニスシンフォニー オプティブルー Tecnis Symfony

 テクニス シナジー オプティブルー(Johnson & Johnson社)
                


テクニスシナジーは、ジョンソンアンドジョンソンビジョン社製の最新多焦点眼内レンズで、EDOFレンズ(焦点深度拡張型レンズ:遠方から中間距離まで連続した焦点を結ぶレンズ)と2焦点の回折型レンズの構造を組み合わせたハイブリット型眼内レンズです。近方33cmから中間距離、遠方まで連続してより自然な見え方が可能な眼内レンズです。

従来の多焦点レンズでは目から入る光エネルギーの分散によって、視力のコントラスト低下が問題視されておりました。しかしながらテクニスシナジーは“ChromAlign™ Technologys”デザインにより、低照度下においても瞳孔径に左右されずに焦点範囲全体でコントラストを維持できるようになりました。​乱視矯正にも対応しています。

 Clareon PanOptix クラレオン パンオプティクス(Alcon社)


アルコン社のレンズで、初めて国内承認を取得した3焦点型の多焦点眼内レンズです。従来の2焦点レンズではピントが遠方と近方にわかれるため、中間距離の見え方が弱くなってしまうことが問題でしたが、3焦点レンズでは遠方、中間距離、近方に焦点を配分することで、その弱点をカバーして、より自然な見え方になります。パンオプティクスの焦点距離は「遠方・60cm・40cm」で中間が60cmにピントのピークがるため、40~80 cmの連続した焦点距離の見え方の質が良いように設計されています。コンピュータ作業、スマートフォンの使用、料理、本やメニューを読む、携帯型ゲームで遊ぶといったことが、より快適にしやすいように配慮されています。

また非球面構造による像のボケの軽減と黄色い着色による網膜保護効果を兼ねそなえています。ENLIGHTENテクノロジーと呼ばれる光学デザインにより瞳孔径が大きくなるほど、遠くへの光配分を大きくし、不快なグレア・ハローを軽減し、3焦点眼内レンズ中で最も光学的エネルギーロスが少ない為、コントラスト感度も良好です。また、角膜乱視を矯正する事も可能な為、乱視の強い方にも適応する事が出来ます。

Clareon Vivity クラレオン ビビティ (Alcon社)

アルコン社のレンズです。クラレオン ビビティ(Clareon Vivity)は、非回折型の焦点深度拡張型(EDOF)レンズで、光学的ロスがほとんどない構造により、①遠方から中間、そして実用的近方距離まで切れ目なく見える、②単焦点レンズと同等のコントラスト、③ハローグレア(光が滲んで見えたり、眩しく感じる)などの異常光視症が大幅軽減されている、といった見え方の「質」の良さが特徴です。弱点としては30cmの近方視力が弱い、乱視矯正ができないといったことがあります。